炎上の傾向はアメリカと日本では全く違った

最近はテレビや新聞のニュースでもネットの炎上事件が取りざたされるようになりました。
SNSを使って簡単に一般の個人から著名人まで自分の意見を言える環境が整いましたが、それに対して批判が殺到し炎上するという事件もたくさん起きるようになりました。
では、日本よりも少し早くネット社会となったアメリカでは炎上事件にどんな傾向があるのでしょうか。
日本の炎上事件の傾向と違いがあるのかどうか調べてみましょう。

・アメリカと日本の炎上の傾向の違い

結論から言うとアメリカは本気で事態を変えようと思って炎上事件を起こすのに対し、日本の場合はまだまだ面白がって批判をする炎上事件が多いと言うことです。
例えば、アメリカではある若者がお年寄りをバスの中で馬鹿にするという事件がありました。その様子を他の乗客がビデオに撮っていて、それをネット上に公開しました。そうすると多くのネットユーザーがその若者のしたことを批判し一気に炎上事件へと発展していきました。そして、その若者の名前や家の住所などの個人情報がすべて暴露されたのです。
日本でも似たよう事件が起きており、ある中学生が小学生をいじめた様子がネットに公開され、中学生の個人情報がネット民により公開されると言うことがありました。
しかし、日本の炎上事件はそこで終わりですが、アメリカの場合は事件の被害者に寄付が集まるなどの実際的な支援活動へと炎上事件が発展していったのです。
炎上事件がネット上だけで終わるのではなく、実際の社会を巻き込んだムーブメントとなっていくのがアメリカの特徴です。
アメリカと日本の炎上の傾向は、批判コメントに対する思い入れの違いと言えるでしょう。

・どうして日本では炎上事件が多いのか

どうして日本ではネットの炎上事件が相次いで起こるのでしょうか。
一つの説では、日本人はアメリカ人に比べて物事を楽観的にとらえることができないという理由を挙げられます。アメリカ人であれば何か一つの新しい出来事があったり、新しいものが登場したりしてもそこまで心配することはありません。
しかし、日本人は新しいものが登場することによって事故が起きたらどうしよう、これによって困る人がいたらどうしようなど異常に心配してしまうのです。それで、具体的な事故などが起きていないのに一気にその心配をコメントし、批判へと繋げてしまうのです。
また、日本は集団で物事に取り組むことを得意とします。それで、集団としての価値観を壊す人や行動には特に厳しく反応します。
それで、嘘をつくこと、不倫、また誰かを裏切ることに対してはかなり敏感に反応するのです。
こういったことを著名人がしたときには、日本の集団としての和や秩序を乱すものとなるので、多くの団体や個人が一気に批判をしていきます。
メディアでさえ多くの時間を割いて、いかにその行為が日本社会の中で受け入れられないかを説明していくのです。
このような日本の傾向が炎上事件の増えている背景にあると言えるでしょう。

・炎上事件多発ゆえの変化

このような炎上事件が相次ぐために、多くの人のSNSやブログなどのインターネットの使い方が変わってきています。
自分がコメントすることによって炎上事件を誘発してしまわないように気をつけるようになってきているのです。
しかし、そのように気をつける人というのは元々、あまり意見を持たない人たちです。炎上事件が始まったらそこに便乗していく人、いわばお祭りを楽しむ人たちなのです。
自分の意見をきちんと持ち、それを発表し、反対にもめげない人たちというのはこれからも変わらずに意見を表明していくでしょう。
ただ、多くの企業や著名人は軽はずみにSNSで意見を言わないようにも気をつけるようになってきています。
特に、公開型のSNSの威力がいかに大きいかというのが近年注目されていますので、リスクマネジメントをするようになっています。
むしろ、友達や知り合いだけのグループ間の中だけの閉鎖的なSNSの中で意見を言うようにする人も増えてきているのです。もしくは、公式のブログやホームページを使ってコメントを表明するパターンも増えています。
こういった、日本やアメリカなどの炎上の傾向を比べるのも興味深いものです。